端午の節句を女の子は祝えるの?そもそもの由来と祝い方をご紹介!!
2017/02/26
5月5日は端午の節句。
昔から3月3日の桃の節句は女の子の節句。
5月5日の端午の節句は男の子の節句とよく言われています。
しかし女の子しかいない家庭はどのようにすればよいのでしょうか。
祝ってもいいのか。それとも祝ってはダメなのか。
今回はそちらをまとめました。
端午の節句を女の子は祝えるのか?
結論から申しますと祝えます。
昔から端午の節句は五月人形と言われる兜や鎧を飾ったり、鯉のぼりを掲げて元気で健康な男の子のイメージがあります。
しかし端午の節句は子供の日と言われるように男の子だけを祝う日ではありません。
ではなぜ男の子の節句と言われるようになったのでしょうか。
そもそも端午の節句の由来は?
端午の節句の由来のまえに、そもそも節句とはなんなのでしょうか。
節句とは日本に昔から言われている年間の節目を表すものでした。
その節句が江戸時代に五節句へとまとめたのが現在まで続く節句となっているようです。
そのうちの一つ、端午の節句ですが、行事飯であるちまきを食べたり、鯉のぼりを揚げたり、人形を飾ったりと色々ありますが、
けっこう由来がすべてバラバラだったりします。
例えば、ちまき。ちまきの由来は紀元前の中国までにさかのぼり、屈原さんという亡くなられた方に土地の人が川に今で言うおにぎりを投げるようになったのが由来と言われています。
鯉のぼりに関しては、江戸時代に武家の屋敷では鎧や兜を飾り子供の成長を祝っていた時、商人たちが武家に対抗するように色とりどりの吹き流しを飾るようになったのが由来と言われています。
またこの鯉のぼりの習慣は江戸地方のみで当時の京都地方ではまったく無かったとも言われています。
そして人形飾りですが、上記に書いているように武家たちが鎧や兜を飾ったのが始まりだそうですが、元々は端午の節句→菖蒲の節句と言われるように、家に菖蒲を飾ったのが始まりとのこと。
菖蒲が「尚武」と読み方も似ており、尚武が軍事面を大事にすることから、家を守る→男の子→鎧や兜へとつながったそうです。
つまり、男の子の節句と言われる端午の節句は、別名にある「菖蒲の節句」から男の子の節句とつながり、関連する行事飯などは由来があまり関係ないそうです。
また二歩ンの古い習慣では元々5月4日の夜から5月5日にかけては女性が家の中で身を清める大事な日とされていたため、本来は女性のための節句だったとも言われています。
もちろん日本の伝統文化は長い年月をかけて様々に形を変えてきていますので、行事自体に何が正しいとかはあまり意味がないでしょうが、少なくとも男の子専用の節句ではないのは確かでしょう。
端午の節句の、女の子の祝い方は?
では肝心な祝い方ですが、とくに決まり事は無いと言っても良いでしょう。
部屋に鎧や兜を飾ったり、鯉のぼりをかかげたり。
男の子がいないご家庭でも日本の伝統行事である節句を祝うのになんら可笑しいことはないです。
ですがもし娘さんが幼稚園や学校で何か言われるかもという不安があるようでしたら、行事飯であるちまきや柏餅でのお祝いはいかがでしょう。
ちまきも炊き込みご飯のようなものもあれば本当に和菓子みたいな甘さのものもありますね。
形も三角形のものや細長い形のものだったり。
柏餅もちまきほど由来が古い訳ではありませんが今では端午の節句の縁起物となっています。葉を食べる食べないは好みですね。
まとめ
3月3日の上巳の節句(桃の節句)や5月5日の端午の節句(菖蒲の節句)はそれぞれ女の子と男の子の節句と言われていますが、
節句は伝統的な行事ですのでお祝いしてあげましょう。
お子様が大きくなった時に節句のことを知らず恥をかくのもかわいそうですし、何よりイベントは誰だって楽しいものです。
可能でしたら行事飯を手作りしてあげると素敵ですね。